フランスで学んだ『質素力』

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2024年5月下旬から、夫婦で1か月半のヨーロッパの旅に出ました。たくさんの貴重な経験を得て、無事に帰国し、日本の生活に戻った今、最も興味がわき、もう一度行きたいと思った国は、フランス・パリなのだと、とても強く感じています。

フランス・パリでの観光中、「フランス人はなぜこんなにもおしゃれなのだろうか?」「日本とこんなにも違うのか」「フランスの食事はこんなにもシンプルなのか」と様々な疑問や考えさせられることが多々ありました。

なぜ、こんなにもフランス・パリへの興味がわいたのか、具体的にどんなところが素晴らしかったのか‥‥帰国後に読んだある本とともに振り返りながら、お伝えしようと思います。

フランス人は洋服の数が質素

フランス人の服の数は、実際に観光している際に、フランス人に聞いたわけではありません。帰国後に読んだ『フランス人は10着しか服を持たない』の本で、知ったのです。アメリカ人の筆者は、ホームステイすることになったフランス人の家庭で、各自10着くらいのワードローブしか持っていないことに、とても驚いたのだそうです。そして、筆者自身も1か月ほど10着のワードローブで過ごしてみて、実際にどのような効果があったのか、実験してみたところ、以下のような効果を述べています。

  • 朝、クローゼットの扉を開けるたびにうれしくなる。〔中略〕 
  • 買い物欲がおさまってきた。〔中略〕
  • 落ち着いた気分でショッピングを楽しめるようになった。〔中略〕

ジェニファー・L・スコット 神崎朗子=訳「フランス人は10着しか服をもたない」大和書房,2017年発行,P.76~78

私も、今現在必要な服を厳選して絞っている最中なのですが、すでに上記のような効果をとても実感しています。以前まではセール品やトレンド、挑戦心で服を購入していましたが、今は、トレンドを重視するよりも、自分に似合っている色や服、質の高い服、長期的に着こなせる服にしか興味が湧かなくなり、服を買う時の思考がガラッと変わりました。また、服が欲しいという欲求も減り、年末年始のセールや夏のセールにも興味が湧かなくなり、この気持ちの変動に自分でも驚いています。

そして、この10着ワードローブの1番の目的として、筆者は次のように述べています。

一番大事なのは、プロセスを楽しむこと。ワードローブを10着に絞る実験の目的は、あなたが本当に気に入った服だけを揃えて、いつでもTPOにふさわしい、きちんとした服装ができるようになることだから。

ジェニファー・L・スコット 神崎朗子=訳「フランス人は10着しか服をもたない」大和書房,2017年発行,P.82

私は、ワードローブを10着に絞るまでには到達できていませんが、服を厳選して絞るだけでも、すっきりした感じがして、気分も明るくなるため、本当にその過程が楽しいと強く感じますので、本当におすすめです。10着ワードローブ、試してみる価値はあると思います。

質素でもおしゃれなフランス人の服

フランスの地下鉄で、観光地へ移動する際、毎回目に留まったのは、フランス人のシンプルでありながらもおしゃれに着こなす服装でした。例えば、アウターはレザージャケット、インナーはシンプルなTシャツ、ボトムスはジーパン率が高く、まるですれ違う人全員がモデルのように見えてしまうのです。私たち夫婦も、なんとか浮かぬように服装選びには気を付けていたほど、フランス人は本当におしゃれでした。

「フランス人は10着しか服をもたない」の筆者は、ホームステイ先のマダムから次のようにアドバイスされたのだそうです。

「何が自分の美しさを引き立てるのか、逆に台なしにしてしまうのか、自分自身でよく観察しなければいけないわ。女性なら誰だってそうすべきよ」

ジェニファー・L・スコット 神崎朗子=訳「フランス人は10着しか服をもたない」大和書房,2017年発行,P.86

自分に合う色の服やデザイン、スタイルを理解していないと、本当に合う洋服を着こなすことができないということです。私はこの言葉から、フランス人は、自分自身をしっかり観察できていて、自分に合う色やデザイン、スタイルをとてもよく理解しているから、誰もがおしゃれに洋服を着こなすことができるのだと、感じました。また筆者は、マダムの洋服スタイルについて、次のように述べています。

自分らしい装いに身を包んだマダムは、晴れやかで満ち足りた様子、とても自然体だった。

ジェニファー・L・スコット 神崎朗子=訳「フランス人は10着しか服をもたない」大和書房,2017年発行,P.89

フランス人は、自分らしさを理解したうえで、服装も自分のスタイルというものを確立していて、ありのままの自分を洋服で表現しているのだということです。着飾っているわけでもなく、カッコつけているわけでもなく、自然体でいることが質素で一番おしゃれなのだと、この一文に感銘を受けました。私も、現在自分自身を観察中なので、いつかフランス人のような自然体のスタイルで服を着こなせるように、修行したいと思います。

ヨーロッパの朝食が質素

フランスに限らず、ヨーロッパの話になってしまいますが、私たちはヨーロッパ旅行で様々な国のホテルで、朝食ビュッフェを楽しませていただきました。そこで、衝撃を受けたことが、サラダのドレッシングがなかったことです。ヨーロッパでは、一体サラダをどのように食べているのだろうか?そう思い、周りのヨーロッパ人の朝食を盛る姿を見ていると、サラダはバルサミコ酢とオリーブオイルのみで味付けをしていたり、パンとパンの間にサラダとハムを挟み、ハンバーガー形式で食べていたのです。さらに衝撃を受けたことは、何種類ものメニューが目の前にあるのに、それを見抜きもせず、多めのフルーツと、パン数個とコーヒーのみで朝食を終えていました。私たちの、お腹いっぱいになるほどてんこ盛りで盛ったプレートを比較すると、ヨーロッパ人のプレートの方が非常に質素だったのです。あらゆる国のホテルで朝食バイキングを経験しましたが、どのホテルでもヨーロッパ人なのかヨーロッパ以外の外国人なのか、プレートを見ればわかるほど、その差は一目瞭然でした。きっと、ヨーロッパ人は味の濃い料理は食べず、健康を重視して生きているのではないのかと、考えさせられる経験になりました。

質素だけど良質な食事をするフランス人

フランス・パリのスーパーで、自炊のための食材を購入するたびに、日本よりもあるものが多いことがわかったのです。それは、オーガニック系の食品です。ヨーロッパでは、EUの有機農業の法律で定められた条件をクリアできた食品をBIO(フランス語のビオロジックのことで日本でいうオーガニックや有機を意味します)商品として売られています。値段は、フランスのあらゆる食品と比べても、さほど変わらない値段で購入できますし、BIO商品が多いことも含めて、日本よりもオーガニックがより身近に感じました。筆者は次のように述べています。

質の良い食べ物を食べることは、人生の大きな喜びのひとつ。(中略)

食いしん坊になっておいしいものに詳しくなれば、楽しいし食にこだわれば生活も豊かになる。

ジェニファー・L・スコット 神崎朗子=訳「フランス人は10着しか服をもたない」大和書房,2017年発行,P.241~243

ホームステイ先の家庭は、食事の質にこだわっていたため、筆者も同様に良質な食べ物を選ぶようになったそうです。次第に、質の低い食べ物はまずいと感じるようになり、自然と良質な食べ物を好んで食べるようになったということです。フランス人は、食事の質にこだわっているからこそ、オーガニック系の食品が多いのだということを強く感じました。

まとめ

以上、私がフランスで学んだ『質素力』について、以下のような内容をお話ししました。

  • フランス人は洋服の数が少ない
  • 質素でもおしゃれなフランス人の服
  • ヨーロッパの朝食が質素
  • 質素だけど良質な食事をする

ちなみに筆者は、ホームステイを終えてこのようにまとめていました。

私もフランスで出会った人たちのように、暮らしの達人になりたいと思った

質の高い豊かな暮らしを送るために。

ジェニファー・L・スコット 神崎朗子=訳「フランス人は10着しか服をもたない」大和書房,2017年発行,P.251

私も、帰国後に筆者と同様のことを思ったので、とても共感しました。今は、実際に日常生活にこの『質素力』を少しずつ取り入れているところで、質の高い豊かな暮らしを目指しています。

みなさんも、このような『質素力』を日常にとりいれてみてはいかがでしょうか?

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